垂渓庵です。
すっかりご無沙汰しています。お元気ですか。おれは誰にあいさつしているのだろう。
さて、前回の更新から二ヶ月近く経っている訳だけれども、わたしは相変わらずの生活を送っている。これ、独り言になっていないか、ちょっと不安だ。大丈夫だろうか。
そんな懐疑に押しつぶされそうになる昨今だけれど、まったく変化がなかったわけでもない。職場への行き帰りに歩く頻度が少し減りました。梅雨だし。でも、雨間をついては、行きだけとか、帰りだけとか、できるだけ歩くようにしている。それで寄付する額が少しでも増えればというのもあるが、歩くのが習慣化しているからでもある。
ま、かわりばえしない毎日と言えば言えるのだけれど、しつこく幸枝若さんのCDだけは聞き続けている。過去に何集か発売された幸枝若さんのCDもぼちぼちと買い集めている。残るは、蔵出し浪曲傑作集と河内音頭のシリーズとの二つぐらいか。もちろん、単発で売られていたものは別だ。さすがにそこまではフォローしきれていない。
というわけで、いま、うちにある初代幸枝若さんのCDは四十枚ぐらい。朝夕に歩く間はそれを聞いている。今は会津の小鉄シリーズの内、「賀茂の河原」がお気に入りだ。これは去年の年末に当代の幸枝若さんが演ったのを聞いたことがある。聴き応えがあった。あれがあったから、わたしは浪曲を聴き続けるようになったと言っても過言ではない。当代の幸枝若師匠は、2月ぐらいから腰を痛めて入院しておられたけれど、今は元気に浪曲の会などに復帰しておられる。先代はすでに亡くなられて久しいので、その芸を見ることはできないが、当代の幸枝若さんの芸は見ることができる。面白いこと請け合いだ。みなさんも機会があれば見てほしいと思う。