垂渓庵です。
すっかりごぶさたしている。みなさん、お変わりないだろうか。
何やら雑務に取り紛れているうちに、更新の間隔がすさまじく空いてしまった。
相変わらず浪曲生活を送っている。最近は、講談にも手を伸ばしだしている。
さて、わたしはGメールを利用しているのだけれど、先日全然覚えのない業者から商品の発送に関わるメールが来た。これが詐欺メールかと思ったが、少し変だ。ただの商品を発送する云々という内容の連絡メールに過ぎない。どうも不思議なので、ネットで検索してみると住所も電話番号もメールの通りのちゃんとした会社のようだった。
これはあれか、カード情報が漏れたのかとも思ったが、連絡メールを信じるなら三千円程度の品物でしかない。カード情報が漏れたのなら、そんな小さな額ではすまない気もする。メールが間違ってきているのかもしれないと思いついた。しかし、天下のGoogleがそんな初歩的なことをするとも思えない。
あれやこれやと考えたが埒があかない。思い切ってその会社に非通知で電話してみた。メールの内容と心当たりがないむねを伝えると、向こうでも分からない様子。というか、最初はこちらが電話した用件自体を理解できないようだった。だろうな。おれも会社の中の人だったらそう思う。こちらも?あちらも?である。で、あれこれ話し合った後、商品を購入した人に直接連絡してくれることとなった。その結果を伝えてもらうこととし、こちらの電話番号を言っておいた。
後刻会社の人から電話があり、どうやら注文した人がメルアドの入力をミスしたようだ。わたしのアドレスの後に番号を入れなきゃいけなかったらしい。
そこで気がついた。わたしのアドレスは今のGメールの利用者状況からすると、珍しい部類に入るのかも知れない。おれのアドレスは
名字ドット名前の頭文字@gmail.com
という形になっている。くだんの注文主は名前の頭文字の後に3だか4だかの数字を入れ忘れていたそうだ。
つまりわたしと「名字」「名前の頭文字」が同じ人が少なくとも3人か4人いるわけだ。わたしが数字なしのアドレスを持っているので、同じような構成のアドレスにしたい人は前後に何らかの数字や記号を入れるしかないわけだ。オリジナルはわたしで、他の人たちはクローン。クローンが劣化することは聞いたことがあるけれど、オリジナルが劣化しているのは珍しい。……。
ところで、情報弱者のわたしがどうしてこんなアドレスを持つにいたったのかというと、Gメールの使用時期が2006年まで遡るからだ。その頃はまだベータ版だったのではないか。おまけに中の人から紹介されないとアドレスをもらえなかった。おそらく利用者は桁違いに少なかったのだろう。そんなわけで、思った通りのアドレスにすることができたのだ。当時はフリーメールで容量1Gというのは驚異だった。10年経った現在もその半分も使っていない。
と書いていてふと気になった。ネットがらみの詐欺や犯罪がそこここで起こっている。こんな単純なメルアドはいけないのかもしれない。やっぱりわたしは情報弱者だったのか。
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