垂溪庵です。
団時朗が亡くなったと知る。ウルトラ俳優の訃報に接するのははじめてだ。ダンディ4の一人が亡くなった。ショックである。ムラマツキャップや加藤隊長、サコミズ隊長、イデ隊員など周辺の方で亡くなった方は何人もいるが、ウルトラ一族で亡くなったのは、郷秀樹隊員が初めてだ。ちょっとショックというか、悲しい。
新マンは少し弱いウルトラマンという印象だった。が、新マンはスポ根路線とでも言えばいいのか、やられては修行して流星キックを身につけて帰ってきたり、坂田一家とのふれあいと別れがあったりと、後のレオや80などを彷彿とさせるところがあったりもする。
そういえば、ウルトラ兄弟という設定を明確化させたのも新マンだ。そういう意味では第二期ウルトラシリーズを方向付けた作品だと言える。郷秀樹はそのような後のシリーズの要となる作品の主人公として、やや複雑な性格を持った人物として造形されていて、団時朗は時に悩み苦悩する主人公の屈託をストレートに表現していたと言えるだろう。
東光太郎も合わせて、いつかメビウスのような旧シリーズ愛に満ちた作品でウルトラ兄弟の揃い踏みを見たかった。が、そんな夢ももう叶わない。
ウルトラ俳優は不思議と不祥事で世間を騒がせることがなかった。いや、不思議でもないか。彼らはウルトラ兄弟の一人としてわれわれの夢を壊すまいと努力しているのだと思う。夢を壊さないままに光の国に帰っていった郷隊員の冥福を祈りたいと思う。
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