垂渓庵です。
さっきガルシア=マルケスが死んだという記事を見た。17日のことらしい。
最初に読んだのは、集英社文庫の「大佐に手紙はこない」だったか。高校生の頃だった。その後、「落ち葉」、「悪い時」、「エレンディラ」と読み進めたのだった。
決して理解できたわけではなかった。いわゆる背伸びというやつである。「百年の孤独」、「族長の秋」と読んでいってすごさがなんとなく分かったというところだったか。
それ以後も新刊が出るたびに読み進めていった。その縁でボルヘスやカルペンティエール、リョサなどなども読むようになった。結局集英社版の「ラテンアメリカの文学」を買うことになったのだった。
マルケスは、やはり「族長の秋」や「百年の孤独」にとどめをさすと思われるけれど、ルポルタージュにも面白い作品がいくつかある。「戒厳令下チリ潜入記」は、 特に印象に残っている。これも読んだのは高校生か大学生の頃だ。
ああ、往事茫々だな。
あの世では、かつてのマジック・レアリズムばりばりの作品をまた書いてほしいと思う。
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