垂渓庵です。
図書館で国際宇宙ステーション(ISS)がらみの本?ムック?を借りてきた。何となく面白そうだったし。
で、パラパラとページをめくっていて気付いた。ISSに至る日本の宇宙開発の歴史を述べているページに、昭和前期から中期のことがほとんど書かれていない。宇宙開発黎明期、日本ではペンシルロケットやカッパロケット、ラムダロケット、ミューロケットなどなど地道に開発が続けられていたのに。人工衛星「おおすみ」の名前もない。小惑星「イトカワ」に名を遺す糸川英夫博士の名前も出てこない。けなげに頑張った気象衛星「ひまわり」の名前もない。ちょっと寂しい。
科学技術の最新の成果を語るムック類では、昭和前期、金も設備もない中で様々な苦労を重ねつつ研究成果を積み重ねた研究者たちの営為は、すでに先史あるいは前史扱いされているということなのだろう。私にしてみれば、それこそがリアルタイムで感じた科学の進歩そのものだったのに。時代は変わるということだろうけれど、ちょっとそのテンポが速すぎないかとおもわなくもなくなくなくない。あれ。
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