2021年12月16日木曜日

旧暦11/13 「また殺された」あるいは認諾

 垂渓庵です。

森友事件で国あるいは財務省に殺された公務員の奥さんが国を相手どって賠償を求めていた訴訟で、国は裁判に入る前に賠償責任を認めて賠償手続きに入ったらしい。 これを認諾と言うそうだ。要は裁判を行っていくと国や財務省の非が明らかになって絶対裁判に負けると考えたということなのだろう。そういうわけで、1億円という巨額の賠償金をあっさり呑んだというわけだ。決めた要路の方々の懐が痛むわけじゃないからな。あ、良心もないから痛まないのか。

これに対して奥さんは、「ふざけんなと思います。お金を払えば済む問題じゃない。私は夫がなぜ死んだのか、なぜ死ななければいけなかったのか知りたい」と言っていたそうだ。さもありなん。「夫は国にまた殺された」ともおっしゃっていたらしい。

森永ヒ素ミルク事件の民事訴訟において弁護士の中坊公平さんは、乳児の「唯一の生命の糧」に毒物を混入させながら責任を認めない企業、そして「後遺症はない」とした国によって「被害者は、二度殺される」と述べた。1973年の話だ。この国は50年前と何も変わっていない。国民を念入りに殺してくれる素晴らしい国のようだ。先の戦争で死んでいった方々はこんな国になってほしくて死んだのだろうか。アベさんに聞いてみたいものだ。

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