2022年1月31日月曜日

旧暦12/29 昭和時代

 垂渓庵です。

 1月20日はボボ・ブラジルの命日だった。おれは全盛期のボボ・ブラジルの姿をリアルタイムで知っているわけではない。おれの記憶にある姿は、彼が全日のリングに上がってからのものだ。おそらく全盛期は過ぎていたのだろうが、馬場さんのようにでかくてなおかつ動きが馬場さんとは違ったことをうっすらと覚えている。

この話一つをとっても分かるように、おれは昭和、平成、令和と生きてきたが、記憶に色濃く残るあれやこれやはやっぱり昭和の頃のものだと言っていい。やっぱり若かったし、記憶の定着率もよかったのだろう。

さて、そんな風に「昭和」は今でもおれにとっては生きていてリアルな存在なわけだけれど、ネット上では時に「昭和時代」と表現されることがある。そもそもそんな風に十把一絡げにくくれるのかということはさておいて、「昭和時代」というのはおれにとっては違和感を感じる言い方だ。しかし、「明治」「大正」「昭和」と並べてみると、「昭和」「平成」「令和」という並びの中での「昭和」の位置づけが分からなくもない。もはや時代の趨勢と言っていいのだろう。しかし、違和感がなくなりはしない。「昭和」にご存命だったはずの多くの「明治男」や「明治女」も「明治時代」という物言いに同じような感覚を持っていたのだろうか。軽々しく「明治時代」と言って十把一絡げにしていた自分の不明を恥じなきゃいけないところだ。すいません。おれは誰に謝っているのか。

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