2022年2月14日月曜日

旧暦1/14 文学史

 垂渓庵です。

 古典あるいは現代文の授業をしていて、毎年処置に困るのが文学史だ。センター試験(共通テスト)を視野に入れた場合、さほど重要ではないが、さりとて文学史的な内容を問う大学がないわけではない、という悩ましい位置にあるのが、文学史である。

 無視するわけにもいかず、さりとて あまり深入りしても入試での出題頻度を考えるとコスパが悪いのである。というわけで、古典を担当するにしろ、現代文を担当するにしろ、授業を2、3回費やして最低限の説明をするようにしている。ま、どだい2、3回程度で千数百年以上にわたる長い期間の文学史や、近代以降の膨大な作品が作られる時代の文学史をカバーしきれるわけがない。骨子だけを伝えて、受験に必要な度合いに応じて生徒に作品名や作者名を補ってもらうことにしている。

 と言っても乱暴な骨子なのだけれど、最低限のターニングポイントだけは伝えるようにしている。力業で文学史を強引にねじ伏せなければならないので、この時期なのに授業を終えると汗をかいている。普段のおれの省エネスタイルと違って熱演と言えるだろう。いや、おれの言っていることは本当か、と冷や汗を流しているのだという説もあるが。

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