垂渓庵です。
気づけば木の葉の色が変わってきている。教科室と教室の間にある木もずいぶん葉を落とした。かっこよく季節の感懐などを書こうというわけではない。単に、教科室と教室の間の葉っぱがなくなると、随分見通しがよくなってしまって教科室が教室から丸見えになってしまうのが困るというだけのことだ。もちろん見られて困ることをやっているわけではない。ないが、そこはほれ、居眠りをしていたり、飯を食っていたり、はなをほじっていたり、いろいろするじゃないか。はなをほじるのは見られたら困るのか。
ところで、娘が栗拾いに行きたいという。遠足で落ちている栗の実を見かけたらしい。そんなに遠くではなかったので娘が言う場所に行ってみた。幸いというか何というか、今年の遠足先はけっこう近くだったのだ。で、行ってみてびっくり。栗の実などない。見事にない。ついでに栗の木もない。「なんですとぉ」と声を上げたりはしなかったが、狐につままれたような話である。しかし、娘はあったと言う。嘘を言っている訳ではなさそうだし、あたりをしばらく探してみてわかったこと。
・栗ではないが似ていないこともない木の実ならあった。
・以前植物園で見たなんとかフウという木の実に似ていた。
・それを踏まえてあたりの木を見渡してみると、なんとかフウに似た木が生えていた。
・その木は栗に似ていないこともない木の実をたくさんつけていた。
以上から推して娘はその木の実を栗の実と勘違いしたらしい。そもそも栗の旬は9月下旬らしい。なんというか無駄足に終わったようにも思うが、娘とあちこち出歩くのは楽しいので、まあよしとしておくか。 しかし、栗の実ぐらいは見分けがつくようにしてやらないといけないかな。今年は無理っぽいけど来年は実物を見に連れて行ってやろう。その頃娘がおれの相手をしてくれるなら、だけど。
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