垂渓庵です。
kindleを使っていると以前書いたことがあると思う。初代のペーパーホワイトだ。
去年末にvoyageというハイエンド機種が出た。ペーパーホワイトがだいたい1万円前後で変えていたのに対して2万円を超えてくるというものだ。
それまで使っていた初代kindleでも、文字を読むにはあまり不自由しなかったのだけれど、容量が1Gと少ない。voyageは4Gある。もはや容量一杯近くまでさまざまな文書を入れている。今後のことを考えると、そろそろ買い換えの時期かなという気もした。
で、買い換えを決めたのだけれど、ペーパーホワイトの一昨年のモデルにするか、voyageにするか迷った。容量だけで見ると、一昨年モデルのペーパーホワイトでも4Gある。あとはvoyageでプラスされているページ送り機能や軽さが判断材料になるだろう。
あれこれ考えた結果、ページ送り機能はまだいらない、メインの使用法は電車で膝に置いて読むという形なので、軽さはあまり必要ない、ということを考え合わせて、年末に値段が下がっていたのに合わせてペーパーホワイトの一昨年モデルを購入した。シンプルイズベストってやつだ。ほんとうか。
使い勝手は悪くない。というか、初代kindleって遅かったのね、と再認識した。もともと遅かったのか、文書が容量一杯近くになったせいなのかは、よくわからないけれど。
文書の移行に際して困ったことが一つあった。初代で設定したフリガナが、新しいkindleには反映されないのだ。ネットからとった文書をkindle用の書式に変換してとりこんだものが結構あり、そのフリガナ設定にしばらく時間をとられてしまった。
それにしても、電子書籍ってのは、あなどれないツールだ。メモリーが1Gしかない初代にしても、入れている文書は半端ではない。
源氏物語の本文+注釈+口語訳、新旧訳聖書の文語訳口語訳それぞれ、大菩薩峠に半七捕物帳、レ・ミゼラブル、ジャン・クリストフ、吉川英治の三国志・水滸伝・太平記・太閤記・宮本武蔵・神州天馬侠などなどの大物も、全容量に占める割合は、ごく一部だ。
容量一杯近くになっている今の状態を紙ベースにすると、どれだけの分量になるのか。たぶん本棚一つ分以上になるんじゃないか。おまけに、不完全ながら全文書に検索をかけることもできる。
紙の本をよむ手応えには捨てがたいものがあるし、何より本を読んでいるという実感もあるので、これまでどおり紙ベースでの本の購入が中心になると思うけれど、原典候補を探す際には、手軽にネットで試し読みや購入が可能な電子書籍をどんどん利用していこうかとも思っている。
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