垂渓庵です。
子供が風邪を引いた時用にいくつかDVDを買ってある。症状がひどくないのにずっと寝ていると、子供は当然手持ちぶさたになる。そんなときの暇つぶしになるようなものを、TSUTAYAの中古DVDのコーナーからチョイスしたものだ。
その中に『いなかっぺ大将』の傑作選がある。
わたしが子供の頃にはよく再放送されていて、認知度は高かったんじゃないか。今は、天童よしみが主題歌を歌っていた作品として、テレビの特番にたまに登場するぐらいうか。どれぐらいの知名度があるんだろう。
しかし、知名度はともかくとして、後にタイムボカンシリーズを手がけることになる笹川ひろしが総監督を務めた作品だけあって、今見ても結構面白いものだ。
主人公は風大左衛門という柔道家を志す少年だ。父の死後、つてを頼って田舎から上京して柔道家の家に住み込んで修行に励む、という大枠だけをとりだすと、まるでスポ根ドラマのような感じだけれど、実は違う。スポ根の枠組みを借りたギャグアニメだと思ってもらえばいいか。なんてったて大左衛門は、にゃんこ先生という猫を師匠として、キャット空中三回転という技を会得するんだから。そんなシリアスなスポ根ドラマはないだろう。
大左衛門をはじめとして、登場人物はいかにもステレオタイプ。分かりやすいと言えばこれほど分かりやすい作品もない。ほんとに暇つぶしにはもってこいだ。安心して見ていられる。昔の定番アニメは、必ずこの安心感をまとっていたものだ。今は必ずしもそうも言えないような気がする。
いかん、ほんとは嘉納治五郎の話を書きたかったのに、かの字にも触れることができなかったorz
むう。
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