2012年12月21日金曜日

旧暦11/9 懇談粛々2 あるいはミサキ女史

垂渓庵です。

今日明日で懇談も終わる。場合によっては今日で終わりとなるところだけれど、たぶん無理かな。

前回にも記したように、懇談の場では生徒を励まさざるをえない仕儀になることもある。普段辛辣なこともずけずけと言うだけに、わたしが「お前の入試はきっとうまくいく」というように請け合っても、生徒はほんまかいなと思うのではないかという気がしないではない。しないではないけれど、泣き出されても困るので、とりあえず励ます。

そんな際に念頭に置くのがウルトラマンメビウスのミサキ女史だ。彼女は学生時代からつらい状況にある周りの友人などを「大丈夫だよ」と笑顔で勇気づけてきた。そのことは、第二十六話「明日への飛翔」で明かされる。彼女の笑顔は「明日への飛翔」のドラマ作りに重要な意味を持ってくるのだが、ここではそれは置いておく。

彼女の励ましに根拠はない。ただの気休めだと言えば言えるだろう。しかし、時にそんな励ましが人を勇気づけることがある。それによって不安やつらさが幾分かやわらぐ。人間にはそういう励ましが必要な時があるものだ。

というわけで、ミサキ女史のような晴れやかな笑顔で、とはいかないが、「大丈夫だ」、と確信を込めて宣言するのである。わたしは生徒を突き放す方だけれど、それも場合による。客観的に見て厳しい数字が出ていたとしても、真面目な生徒の場合、その場でそれを言い立てても逆効果だ。本当に受験そのものが成立しないようになりかねない。

もちろん、何でもかんでも力づけるというわけではない。あまりにも甘い見通しを持っている生徒や保護者には、きついことも申し上げる。その場で叱ることもある。というわけで、もしも保護者同士で情報交換していれば、わたしは人によって対応が違う随分いい加減な先生、ということになっているのではないかと思ってみたりもする。むう。

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