垂渓庵です。
新学期が始まった。始業式の前日に桜は強風のせいで散ってしまったけれど。
わたしは震災以後仕事部屋の冷暖房をつけるのをやめた。当初は福島原発の事故を受けた節電の意味合いもあったけれど、今ではちょっと違う思いもあ
る。少しは快適さを減じた生活を送った方がいいのではないかと思うようになったのだ。原発事故で後に続く世代にとんでもない負の遺産を背負わせることに
なったことへのせめてものお詫びの気持ちもなくはない。
それと、自宅から最寄り駅までのバス乗車区間を歩くことも続けている。こっちの方は浮いたバス代を寄付に回すのである。だいたい月額一万円程度になるだろうか。そういうシステムだからして、自分が怠けてバスに乗ると寄付の額が減ってしまう。そうなると不思議なもので、少ししんどいなというぐらいなら歩くようになってしまった。ちょっとでも寄付の額を減らしたくなくなるのだ。これは、あれか。お金を貯めて楽しむ人の心理に似ているのか。どちらかというと入っただけ使ってしまう方なので、あくまでも想像なのだけれど。
どちらも、少なくとも福島出身の知り合いの編集さんが地元で頑張っている間は続けようと思っている。頑張らなくても良い状況の実現が先か、年取ったわたしの足がいうことをきかなくなるのが先か。これは時間との戦いである。
0 件のコメント:
コメントを投稿