垂渓庵です。
忙しさにかまけてブログの更新が滞ってしまった。すまぬすまぬ。
kindleで鴎外の文章を読んでいて気づいたことがある。
「あそび」と「食堂」という短編の主人公がどちらも役所勤めをしている木村という人物なのだ。作者に連作の意図があるのかよく分からないが、二人の木村には共通点がありそうに思える。役所勤めをしつつ、文学や哲学の世界にも片足を突っ込んでいる。二足のわらじを履いていると考えてよさそうだ。
ここらあたり、軍医であり作家でもある鴎外と重なるところがありそうに思える。芥川の「保吉もの」が自然と思い浮かぶところだけれど、どうなのだろう。他にも木村が主人公になっている作品があるのだろうか。鴎外全集に語彙索引でもあれば調べてみたいところだ。もっとも、「あそび」の木村はいつも晴れ晴れとした表情だったようだけれど、鴎外は違ったんじゃないかという気がするから、単純に木村=鴎外とはならないと思うけれど。
なんだか考察の断片みたいですみませぬすみませぬ。
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