垂渓庵です。
まだ野口武彦さんの「江戸は燃えているか」を読んでいる。
表題は「江戸は燃えているか」だけれど、なかなか江戸が燃える話にならない。清河八郎、伴林光平、孝明天皇、山内容堂と進んできても江戸はなかなか燃えない。もう七人のうちの四人目なのに。
次は赤報隊だから、さすがに江戸が燃える話になるのだろう。そこからは小栗上野介、勝海舟と続く。江戸から出張って江戸に舞い戻る清河、大和で義挙した天誅組に参加した光平、舞台は一変して朝廷でのやりとり。さらに幕府方の人物へ。ちょっとずつ江戸が燃える話に近づいてくる訳だ。
そう考えると、なかなかによく考えられた構成だと言える。でも、まだ江戸に火の手は上がっていない。ちょっと引っ張りすぎではないかと思えなくもない。
0 件のコメント:
コメントを投稿