垂渓庵です。
最近、kindleを使っていることを前々回に書いた。実は、教科で電子書籍を導入しようという話が出ていて、わたしがとりあえずあれやこれや使い勝手をみる係になったのだ。
で、使ってみると案外に侮れない、というのが前々回の話だった。
その後も順調にネットからさまざまな本文をとってきて、わたしがとりあえず試用しているkindleは、ある意味小型の文学全集のようになっている。今回はそのラインナップの一部を紹介してみよう。
まず近代以降。いわゆる文学史に登場しそうな作家をあげてみる。
尾崎紅葉、幸田露伴、泉鏡花、北村透谷、夏目漱石、森鴎外、樋口一葉、島崎藤村、国木田独歩、田山花袋、永井荷風、谷崎潤一郎、佐藤春夫、有島武郎、武者小路実篤、芥川龍之介、横光利一、菊池寛、室生犀星、堀辰雄、中島敦、梶井基次郎、太宰治、坂口安吾、織田作之助、
志賀直哉、川端康成、三島由紀夫など、ビッグネームの何人かは残念ながら欠けている。著作権の関係だ。けれども、なかなかに強力なラインナップだということが分かるだろう。これらの作家の作品が、一つの電子書籍に収まるのだ。ここらへんのメジャークラスの作家の文章は、青空文庫で少なくとも数十タイトル以上公開されていて、それらがamazonで無料本という形で配布されているのである。
次に古典作品。
中古
古今和歌集、伊勢物語、源氏物語、落窪物語、堤中納言物語、とりかへばや、土佐日記、蜻蛉日記、紫式部日記、更級日記、枕草子、大鏡、宇治拾遺物語
中世
閑居の友、今物語、宝物集、撰集抄、方丈記、徒然草、十六夜日記、海道記、保元物語、平治物語、平家物語、源平盛衰記、太平記
近世
きのふはけふの物語、奥の細道、玉かつま、菅笠日記、雨月物語、癇癖談、怪談本数種、随筆数種
抜け落ちが多いなと思われるかもしれない。わたしの興味を引いたものを中心にダウンロードした結果だから。和歌、歌謡、謡曲、連歌、俳句などなどの作品集や物語、日記のたぐいも結構充実しているのだ。
もちろん、ダウンロードおよびkindle内での整理が大変だけれど、ものすごくハードルが高いわけでもない。要は慣れの問題だ。
ここには省くが、これらに匹敵するボリュームの時代小説や推理小説や童話などもわたしのkindle──ほんとはわたしのじゃなくて教科の備品だけれど──には入っている。
それらはある意味大衆文学全集と言えるだろう。
すごい時代になったものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿