垂渓庵です。
もうお分かりだろと思うけれど、先週の段駄羅の解答だ。
大臣が かたいなかから 胡桃の実
ピーポーの おとこだまして ほくそ笑み
その声が かんだかいわい 古本屋
まずは一つ目。「大臣が片田舎から」と「固い中から胡桃の実」。
次は二つ目。「ピーポーの音こだまして」と「男だましてほくそ笑み」。
最後、「その声が甲高いわい」と「神田界隈古本屋」。
段駄羅としては、二つの要素の内容が離れているものが優れた作品だとされるらしい。「大臣が」の作品はその点で合格だと言えるだろう。「その声が」も同じだ。
「ピーポーの」はちょっと微妙で、結婚詐欺師が捕まったと考えると、前件と後件──わたしの用語です。段駄羅の世界では何と言うのだろうか──がストーリー性を持ってつながるような気がする。段駄羅としてはあまりよろしくないということになるのかもしれない。しかし、ほくそ笑んでいたのが捕まりましたというような感じでつながるのは悪くないようにも思う。段駄羅的な評価としてはどうなるだろうか。
何にしても、これは頭の体操によいかもしれない。川柳や俳句の講座などで座興的にとりいれたりしても面白いのかもしれない。
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