垂渓庵です。
以前、とある依頼を受けて書いていたのとは違い、このブログは書くのも自由だし書かないのも自由だ。事実、この何年かはほとんど休止状態だった。それがここ一週間ほどほぼ毎日更新している。
ここらあたりの心の機微はどのようなものなのかと思う。単に時間があるからと言うので説明できない何かがあるような気もする。それについて思い出すのは先年退職された職場の先輩のK原さんのことだ。K原さんは大学、高校のころから川柳をやっておられる。しかし、わたしがこの職場に奉職したころはそんなことを全然知らなかった。一時期活動を休止されていたのだ。
休止の期間は、十数年に及ぶ。その間にK原さんのお子さんは成長し、独り立ちされている。どうもK原さんは子育てに手を取られる期間、川柳の活動を休止されていたっぽいのだ。自覚してのことかどうかはわからない。その間さんざん飲み歩いていた──それは私が証人だ。というか、一緒に飲み歩いていた張本人だ──から、時間がなかったわけではないのだろうが、川柳という一種の創作活動を子育ての合間に行うのは、難しかったのではないかと思う。
このブログがほぼ休眠状態だったのもそんな関係があるようにも思う。吹けば飛ぶようなブログとはいえ、継続して書くにはある種浮世離れした時間が多少は必要となる。その時間というか余裕というか、そんなものをとれないままになっていた、というのがこのブログの休止の理由なのではないかと思ってみたりする。ま、いいわけだけど。