2021年10月25日月曜日

旧暦9/20 四季? 二季?

おとついは少しゆがんだ丸になった月がぽっかりと空に浮かんでいた。当然昨日も日中よく晴れていて、全然天気が崩れそうなようすもなかった。それなのに気づけば朝から雨模様だ。もう冷たい雨だ。傘も差さず雨に打たれたままだときっと風をひくことだろう。10月初旬は汗ばむような陽気だった。それが一挙に冷たい雨。感覚としては夏から秋を飛び越していきなり冬に突入する感じだ。

もうこの国に秋はなくなったのだろうか、これが地球温暖化の影響か、と思わなくもないが、考えてみると、旧暦で秋は一応3ヶ月あることになっているが、もともと秋が3ヶ月もあったようには思えない。秋と呼ぶのにふさわしいのは、本来もっと短い期間だったのではないか。

日本は実際は夏と冬の「二季の国」だと言ったのは誰だったか。感覚的にはその方がぴったりだったのかも知れない。地球温暖化の影響があるとしたら、その傾向がますますはっきりしてきたことにあるという気がする。昔の人のえらいところは、夏と冬のあわいに幻のように存在する秋──そしてたぶん春もだろう──を切り取ってそれを拡大鏡で引き延ばして一つの季節として特立したところにあると言えるのだと思う。

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