垂渓庵です。
食い合わせというのがある。有名どころでは、梅干しとうなぎ、天ぷらとスイカなどなどだ。医学的に根拠があるのかどうかは知らないが、よく言われることだと思う。
ところで、一般に言われるものだけではなく、マイ食い合わせというものもあるのではないだろうか。
わたしの場合、ポカリスエットと一口羊羹を食べると必ず胃をやられていた。もっとも、普段そんな強烈な組み合わせのものを食べたりしていたわけではない。登山中の飲み物の一つとしてポカリスエットを持って行くことがあった。また、一口羊羹も行動食の選択肢の一つに入っていた。
たまにその二つが組み合わせとして重なることがあり、そうなると、どうも胃の調子がおかしくなったのだ。最初はたまたまかなと思っていたのだが、何度も同じことが起こるので、どうも食い合わせが良くないのだろうと気付いた次第だ。それからは、ポカリと一口羊羹とを同時に摂取しないようにした。
これは、何らかの合理的な根拠があるのだろうと思うけれど、よく分からない。そう言えば、鉄剤とお茶を同時に飲んではいけないそうだけれど、それには鉄剤とお茶のタンニンだったか何かとが反応するからだという話を聞いたような気がする。が、ポカリと羊羹ではなあ。
と書いていて思いだした。伊丹十三の随筆で読んだ食い合わせはもっと壮絶だ。チーズフォンデュをばかすか食って、ビールをがぶがぶ飲んだおばかなアメリカ人(だったかな)の胃の腑で、チーズフォンデュのチーズが固形になってしまい、件のアメリカ人は苦しみ抜いて死んだというものだ。ほんまかいなという気もするが、どうなんだろう。たぶんそのアメリカ人は猫舌じゃなかったんだろうな。
0 件のコメント:
コメントを投稿