垂渓庵です。
いまはちょうど一学期の懇談の時期だ。当然わたしも懇談を行っている。現在ただいまの在校生に関わる懇談の様子はさすがに差し障りがあるので書けないが、以前担任したことのある卒業生たちを思い出しても、懇談中にはいろいろなことが起こった。
保護者と生徒がけんかを始める場合もあった。これはだいたい高三の進路指導の時期に起こる。今のところまだだけれど、この懇談中にもひょっとしたら起こるのではないかと予想している。進路に関して家庭で調整不足か、調整が不調で両者平行線のまま懇談に及んだのが原因のほとんどだったと思う。
中には懇談中に子どもの不甲斐なさに保護者が泣き出すこともあった。これは勉強面での不振もさることながら、生徒指導にかかわるようなことをしょっちゅうしでかし、なおかつその生徒が親の言うことを聞かないというような場合に起こることが多い。場合によっては、いわゆるオタク系へ傾斜している子どもの気持ちが理解できないというようなことを語っておられる際に起こることもあった。だいたい二者懇談の時に起こるように思う。
時には子どもの不出来を棚に上げて、学校の対応の不備に文句をつけてくる保護者もある。これは、生徒指導面、学習面どちらの場合もあるような気がする。確かに学校の対応に不備があったこともある。教科指導の面で、わたしも同感だ、と思える注文をされることもあった。そういう場合は、拝聴して必ず管理職なり担当教科なりに伝えるように約束している。
が、中には、極力保護者に好意的な立場に立って考えても、どうもこれは言いがかりっぽいよなというようなこともある。その場合にはこちらも受けて立つ。お説ごもっともとは言わないのである。中にはそれで立腹して帰る保護者もいるが、是々非々でいかないと、押しの強い保護者の言いなりになってしまいかねないことになる。
デヴィ夫人のブログによると、大津の中学生自殺事件のある加害者生徒の保護者は、地域のPTAの連合会か何かの会長だったそうな。あの中学校や教育委員会の対応のゆがみは、そこらあたりにも原因があったのではないかと想像するのである。教育関係者が強いものに巻かれてちゃいけないだろう。
話がそれた。 今般の懇談でもさまざまなドラマが起こるのだろうと想像している。が、ともかくも生徒の進路について一応の道筋はつけてやりたいものだ。
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