2013年6月12日水曜日

旧暦5/4 気付かぬこと

垂渓庵です。

学生時代のアルバイトは別として、教師以外の仕事に就いたことがない。わたしの常識が世の中の非常識になっていることもあるのではないかと思われる。

我が校では週に何日かスクールカウンセラーに来ていただいている。とても熱心な方で、生徒、保護者、教員の評判も上々だ。ぜひ今後も継続して来て頂きたいと思っている。

先日、ひょんなことから、彼の雇用条件を知ることとなった。単純に言えば時給制で、カウンセリングの出来高払いと言えばいいだろうか。当然、カウンセリングを行わなければ、給料はダウンしてしまう。

教員の給与は総じて月給制と言える。これは専任、常勤、非常勤を問わず変わらない。月給制ゆえ、夏休みなどで実授業時間数が激しく減る八月にも当然満額の給与が支払われる。

わたしも含むカウンセリング委員は、学校の行事日や長期休暇期間にわざわざカウンセリングに来ていただくのは悪かろうと思い、これまでそういう期間は極力カウンセリング室を開かない方向で考えてきた。保護者の需要はコンスタントにあるだろうが、生徒の需要はそれらの時期には減るだろうと予想したためもある。

しかし、これはスクールカウンセラーの側から言うと、収入減に結びつく措置だったわけだ。他の学校の例を聞く限りでは、どうも月給制になっているところもあるらしく、そういう意味では、わたしの職場の雇用条件は魅力的ではないということになる。今いる彼がより条件の良い学校に乗り換えてしまう可能性もあるわけだ。

わたしも含むカウンセリング委員は全員教員なので、上のような事情をまったく考えていなかった。ひょんなことからその実態を知ったので、彼の雇用条件をよりよいものにすべく学校に働きかけることとなったが、結果がどうなるかは未知数だ。少なくともカウンセリング室をこれまでとは違って、できるだけ開く方向で運営していくことにしようと思っている。

ずっと教員をしていたがために、他の職種や勤務形態へのアンテナが鈍ってしまっているようだと痛感した次第だ。

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