垂渓庵です。
以前書いたことがあるように、最近川柳を作っている。足かけ三年になるだろうか。一ヶ月の内で数日作るというようなペースなので一向に上達しない。風流生活を送っている大学の先輩とは大違いだ。
そんなわたしの近作を今回は紹介しよう。某所で選んでいただいた作品だ。
反抗期インターナショナル歌いなさい
雪の白多くの色を幻視する
まんぼうが寝転んでいる四畳半
月明かり電信柱のびをする
廃校のグランド刹那笑い声
我ながら、相変わらず川柳の本道である人間観察を避けて通っているような句ばかりである。川柳は間口が広いのだということばで自分を納得させることにしよう。
インターナショナルについてだけ一言。これは、パリ・コミューンの蜂起の際に作られた歌で、その後世界に広まったものだ。大学のキノシタ先輩が歌っているのを聞いた気がするが、立て万国の労働者だったような気もして、ちょっとはっきりしない。ソウルフラワーユニオンが西成の越冬祭りで歌うのを二十年近く前に聞いた。
さて、わたしは人間観察、人間陶冶の詩たる川柳の本道にいつか取り組むことがあるのだろうか。そこのところはよく分からない。
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