垂渓庵です。
『作文講話及び文範』という本がある。明治四十五年に出版された。
わたしは大正七年発行の縮刷本を持っている。この本、千ページ以上の大部の本なのだけれど、とても面白い。
その面白さを買われてだろう、講談社学術文庫から出版された。1993年のことだ。
わたしはそれも持っているけれど、実は四百ページほどしかない。いったいどうやってここまで短くできたのか、と不思議に思って両者をくらべてみると、実は「文範」にあたる部分がそっくりそのまま省略されていることが分かった。
ひどい…。半分以上が省略されているわけじゃん。しかも、その省略されている部分がけっこう面白かったりもするのだ。どんなものが省略されているのか、明日紹介してみよう。
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