2015年9月29日火曜日

旧暦8/17 ミステリー

垂渓庵です。

生徒に借りたミステリーを読んでいる。

筋立て、犯人を追う刑事の人物造形、それぞれにとても面白いものだ。なるほど、面白さに自信を持って人に勧められる本だと言える。

が、女子高生が教師に勧めるには、ちょっと問題がなくもない。

まだ読み上げていないのだけれど、これまで読んだ範囲内で言っても、けっこう過激な暴力シーンや猟奇じみたレイプシーンが出てくるのだ。これは、あれだ。学校で教師が生徒にすすめちゃいけない系の本だ。

逆も同じだと思うのだけれど、何の屈託もなく勧めてくる。そんなものを教師に勧めるという心的機序がよく分からない。もうちょっと隔てというか、心的距離というか、そういうものを教師に対して感じないものなのか。

学生の頃を思い出してみると、わたしは感じていたと思う。親しき仲にも礼儀あり、というのともちょっと違う。なんと言えばいいのだろう。そこまで開けっぴろげな関係性を有してはいなかったと思うのだ。

少女マンガの変遷を見ていると、なぜそんなにすぐくっついたり、離れたりするのですか、どうしてそんなに早い展開で、キスあるいはその先に立ち至るのですか、と思うことがよくある。それと同じように、現代の女子高生の心のありようも、われわれ教師の想像の遙かに先を行っているということなのか。こりゃ、子供の気持ちが分からない的な発言が出てくるはずだ。

でも、それで済ましていてはいけない。そういう場合にどんな気組みでj困難に立ち向かえばいいか、エヴァが教えてくれる。「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ 」

でもなあ、いくら逃げないつったって、なんでこんな猟奇的なレイプシーンのある本を貸してくれたのか、とは聞けないよなあ。そんなの下手すりゃ変態教師だ。

じっくり彼ら彼女らの言動を見て、どういう気組みでいるのかを推測しなきゃ仕様がないな。

0 件のコメント:

コメントを投稿