2012年6月25日月曜日

旧暦5/6 何を読む

垂渓庵です。

耽読翫市というブログ名を見ても分かるように、などと断るまでもなくおわかりだろうと思うけれど、わたしは本を読むのが好きだ。SFや時代小説やミステリーなども好きだし、比較的読む方だと思うけれど、どちらかというと一般受けしそうにないものを読むこともよくある。


哲学とか宗教方面のものは、その素養があるかどうかはともかくとして、ちまちまと読み継いでいる。今はエラスムスを少し読もうかと考えている。言語学とか認知科学についても同様だ。コセリウや亀井孝は終生の課題だと思っている。

ローレンツ、フリッシュ、ティンバーゲンの動物行動学三人衆の本も時に読む。今では古いのだろうけれど。最近のテレビ番組にあるような、未知の動物の不思議な生態を教えてくれるものも面白いが、彼らの本には別種の面白さがある。これはこれで発見の喜びに満ちあふれているのだ。

江戸時代の随筆はよく読む方だろう。これは試験問題の原典探しの面もあるのだけれど、時に変な話に出会うこともあり、面白い。その一端は定信ったらシリーズで紹介した。松平定信は侮れない。

日本の近現代の小説はあまり読まない。一部を除いてどうも食指が動かないのだ。小説なら海外のものを読んでしまう。ちなみに一部に漱石は入っていない。彼が神の国語教師も少なくないと思うけれど。生徒を相手に文学を談じたり、漱石の布教活動をしたりすることもないので、困ることはない。

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