2013年9月24日火曜日

旧暦8/20 連休を考える

垂渓庵です。

何年前からか、いくつかの休日が暦次第で動くようになり、日月の連休が多くなった。連休効果でレジャーなどの消費を狙っての法律改正だったか。

おかげで、月曜日の授業がやたらにつぶれるようになった。小学校などは、臨時に時間割を振り分けて授業時間の均等化をはかっているようだけれど、非常勤講師の割合が多くなる高校などでは、それも難しいと思われる。実際、うちの職場も小学校ほど臨機応変に各曜日の授業を入れ換えたりはできない。


それでも、単位数の多い授業なら、多少の時間数の変動は、授業をしていくうちに吸収することも可能だ。困るのは、週一、二時間しかない授業が月曜に入っていたりする場合だ。これも時間割を組む段階で外しておければいいのだけれど、担当教科・科目の組み合わせや、やはり非常勤講師の出講日の関係などで、全てをクリアするのは無理なのが各校の現状だろう。

というわけで、クラスによって著しい時間数の差が生じることが稀ではない、ということになってしまう。補講をして補えばよい、とおっしゃる方がいるかもしれないが、テスト前に補講を入れるのはまず無理だ。そのために午前中授業にするとしたら、それこそ本末転倒ではないか。

もちろん、日月連休の多発によって影響を受けるのは学校だけではない。理容美容関係や美術館・博物館などの施設も変則的なシフトをとらざるをえないだろう。レジャーの動向が、「連休→旅行」となっているならば、近隣依存型のレジャー施設などは、困ったことになる、ということも考えられる。だから、教員も工夫をして乗り切るしかない。

が、完全に乗り切るのは難しい。残念ながら、就学者の学習に不都合が生じてしまうのが現状だ。ということは、当然現行の休日パターンの実施当初から分かっていることだろう。それを押して実施しているということは、実は子供たちが教育を受けることよりも、目先の経済を重視しますと宣言しているに等しいわけだ。

わたしは、教師を尊敬せよとか、教育を神聖視せよなどとはちっとも思わないが、子供に配慮しない社会というのは、長期的に見てだめなのではないかと思っている。ま、御用学者や御用文化人、御用政治家、御用官僚などなどの御用諸氏におかれては、いえ、きちんと配慮しています、現行制度で問題ありませんと屁理屈をつけることだろう。放射性廃棄物の垂れ流しを問題なしとするぐらいアクロバチックな芸当で。まこと、この国はすばらしい国だ。

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