垂渓庵です。
子どもがある程度大きくなってくると文字を覚え出す。その際に五十音図を示して、発音の仕方を示すことがある。
ある程度大きくなった子どもと一緒に五十音図を一緒に見ていた時のこと。
ア行から順番に「アイウエオ」、「カキクケコ」、「サシスセソ」とサ行までいって、次のタ行。子どもは「タティトゥテト」と発音した。たぶん、カ行やその他の行からの類推だろう。タ行としては間違えているが、類推自体が間違っている訳ではない。
なぜなら、タ行には複数の子音が交じっており、「タ」を基準にするなら、当然次は「ティ」、その次は「トゥ」とならねばならないからだ。
発音記号で書くと煩雑なので、直観的に理解できるように、次のような対応表を作ってみた。
「タ」を基準にタ行を発音すると→「タ ティ トゥ テ ト」となる。
「チ」を基準にタ行を発音すると→「チャ チ チュ チェ チョ」となる。
「ツ」を基準にタ行を発音すると→「ツァ ツィ ツ ツェ ツォ」となる。
どうだろう。わたしの言いたいことはお分かりいただけただろうか。これは、日本語の歴史とも関わってくる問題だけれど、面倒なので省略。子どもの思考力にもあなどれないものがあると思った次第だ。タ行の歴史についてはまた気が向いたら書きます。
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