2013年5月18日土曜日

旧暦4/9 ザッピング

垂渓庵です。

まだ使われているのか分からないけれど、ザッピングということばがある。テレビのチャンネルを頻繁に変えながら見る──というか眺める──行為を指すのではなかったかと思う。

以前も書いたと思うけれど、kindleに大量の無料本をぶちこんで持ち歩いている。で、通勤途中に古い時代小説や探偵小説を読んでいるのだけれど、どうもあっちをちょこちょこっと読み、こっちをちょこちょこっと読み、という感じで、一人の作家や一つの作品を集中して読むことがなくなってきているような気がする。ザッピング状態というわけだ。

もちろん、有栖川有栖さんの本や、所長との破壊的な密談時に出ていたテーマの本など、紙の本を読む時は別なのだけれど、ことkindleでの読書に関しては、上記のような感じになっている。

容量が大きい分、文字だけの本だと本当に大量のデータが入ってしまう。やはり以前書いたように、ミニ文学全集状態になってしまう訳だ。しかも、いちいち本を変えずとも、居ながらにしてあれこれ読めてしまう。となると、読書がむら気になるのもしようがないか、と思えてくる。もちろん、その状態を手放しでよしとしているわけではないけれど。

そもそも、このkindleザッピング状態はいいことなのだろうか。あるいは悪いことなのだろうか。ま、普通に考えると、集中力が欠如しているということになるだろう。また、逆に言うと、とくにわたしの場合、kindleであまり長いものは読み通せないのではないかという疑念が生じる。レ・ミゼラブルで試してみようかな。

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