2012年5月25日金曜日

旧暦4/5 七人

垂渓庵です。

昨日は話があらぬ方に流れてしまった。考えてみれば、小人プロレスはだめで、白雪姫の七人の小人はOKというのも変な話だ。この国のかたちはどういうことになっているのだろうか。

閑話休題。今日は小さい方の人について見てみよう。



『嬉遊笑覧』に引用された「蓴郷贅筆」には、四十歳ぐらいの身の丈二尺に満たない僧侶が出てくる。六十㎝前後ということになろうか。かなり低いと言える。やはり『嬉遊笑覧』が引用する「新著聞集」には、三尺一寸の者が出てくる。

一寸法師がいたら、文句なしの低身長チャンピオンになるだろうが、たぶんいない。上記の僧侶あたりが低身長のチャンピオンということになるだろうか。

と 思ったら、 『筱舎漫筆』には、肩までの高さが一尺四寸という八歳の子の話が出てくる。もちろんまだ成長していった可能性はあるが、これもかなりの小ささだ。才気のあ る子だとは、筆者西田直養の弁だ。親に伴われたこの子を見たとのことなので、身長も合わせて信憑性はかなり高い。生まれたときは手のひらに収まる大きさ だったという親の話は、ちょっとオーバーではないのかという気もするけれど。

ちなみに、ウィキペディアによると、ギネスで認定されている世界で一番小さい人の身長は、54.6㎝らしい。

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