垂渓庵です。
これは2009年3月に公開した。この時は本格的に句を作るというよりは、試しに作ってみたという感じだ。スキー合宿は、教員の待機時間がやたらに長い。そのつれづれに少し遊んでみたというところか。薫風さんの作品の後に自作を並べるのは気が引けるけれど、勢いで紹介してしまうことにする。スキー合宿の様子を書いた記事は今回は紹介を見送った。いずれ機会があればここに紹介してもいいかと考えている。
以下本文
先週から今週にかけて引率でスキーに行ってきました。
寒かったです。
グレゴール・ザムザならぬミズコール・サムサでした。
という極北級のギャグよりも寒かったです。
というわけで どういうわけだ? 、スキー合宿の様子は去年書いたことがありますので、今回は少し趣向を変えて、去年や今年のスキー合宿の間に作った川柳を披露しようと思います。
まずは去年のスキー合宿中に作った句。
ゲレンデで練乳の缶を開けてみる
ひそやかに春が息づく雪の下
スキー場意地でも滑ってやるものか
吹き降りに半分だけの雪の像
ひっそりと雪に埋めたかくれんぼ
雪山も溶けよとばかり放尿し
ペアリフトあの子はぼくと座らない
降る雪に空気の底が白くなる
雪化粧 化粧の下はどんな顔
天からの手紙の数が多すぎる
滑るのが好きにならなきゃだめですか
降る雪に染まらぬカラス飛んでおり
淡雪も雀の身には冷たかろ
時ならぬ寒波に咲いた白い花
バス不通雪を踏むうち気が軽く
合宿前後に寒波で雪が降った時に作った句も含んでいます。川柳なんだか俳句なんだかわからない句がまじっていますね。いいんだか悪いんだか。生徒の気持ちを読んだ句もまじっています。
次は今回の旅行中に作った句です。今回は終始バタバタしていたため、そんなにたくさん作ることができませんでした。
ポテト手に抵当ポットむてっぽう
古本屋ジャガイモそっと置いてくる
ポテト食い芋食うと言ういさぎよさ
芋の芽を擂って煮詰めて飲ませたい
男爵と駆け落ちをするメークイン
メークインメール友だちメークラブ
うっそりと座禅組んだる芋います
闊然と悟ったような芋の顔
何やら奇矯な句への嗜好が鮮明に現れてしまいました。これもまたいいんだか悪いんだか。
なぜに芋? と思われたかも知れません。実は今回の旅中吟は、2009年の全日本川柳札幌大会のジュニア部門の宿題をもとに作ってみたのです。中高生の投句は無料です。みなさんも挑戦してみて下さい。投句用紙はこちらからダウンロードできます。PDFファイルなので時間がかかりますが。
一般の部もありますので、我こそはと思われる方はぜひ投句してみて下さい。作ってみると意外と楽しいものですよ。
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