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2023年4月1日土曜日

旧暦閏2/11 郷秀樹追悼

 垂溪庵です。

 団時朗が亡くなったと知る。ウルトラ俳優の訃報に接するのははじめてだ。ダンディ4の一人が亡くなった。ショックである。ムラマツキャップや加藤隊長、サコミズ隊長、イデ隊員など周辺の方で亡くなった方は何人もいるが、ウルトラ一族で亡くなったのは、郷秀樹隊員が初めてだ。ちょっとショックというか、悲しい。

新マンは少し弱いウルトラマンという印象だった。が、新マンはスポ根路線とでも言えばいいのか、やられては修行して流星キックを身につけて帰ってきたり、坂田一家とのふれあいと別れがあったりと、後のレオや80などを彷彿とさせるところがあったりもする。

そういえば、ウルトラ兄弟という設定を明確化させたのも新マンだ。そういう意味では第二期ウルトラシリーズを方向付けた作品だと言える。郷秀樹はそのような後のシリーズの要となる作品の主人公として、やや複雑な性格を持った人物として造形されていて、団時朗は時に悩み苦悩する主人公の屈託をストレートに表現していたと言えるだろう。

 東光太郎も合わせて、いつかメビウスのような旧シリーズ愛に満ちた作品でウルトラ兄弟の揃い踏みを見たかった。が、そんな夢ももう叶わない。

 ウルトラ俳優は不思議と不祥事で世間を騒がせることがなかった。いや、不思議でもないか。彼らはウルトラ兄弟の一人としてわれわれの夢を壊すまいと努力しているのだと思う。夢を壊さないままに光の国に帰っていった郷隊員の冥福を祈りたいと思う。

2022年4月13日水曜日

旧暦3/13 松島みのりさん追悼

 垂渓庵です。

 追悼記事が二本続いてしまった。

松島みのりさんの業績等を紹介しようとして、はたと困った。どうも代表作が思い浮かばないのだ。ウィキペディアによると、活動時期は1960年代から2010年代まで50年近くに及ぶようだ。もちろんおれもその間に「松島みのり」という名前はしっかり覚えている。しかし、松島さんといったらこれ、というものがうまく思い浮かべられない。

仕方がないのでウィキペディアをざっと眺め回してみると、「国松さまのお通りだい」のオチャラ、「マジンガーZ」の弓さやか、「南の虹のルーシー」のルーシー、「キン肉マン」のみーとくん、と主役あるいは主役級の役をいくつも演じておられる。しかし、言われれば「ああそうか」となるものの、これだよねえというものがない気がする。

と書いては失礼なのかも知れないが、コンスタントに多くの作品に出演され続けたことからも分かるとおり、松島さんの真骨頂はバイプレーヤーとして欠かせない人だったことにあったのではないか。オチャラ、弓さやか、ルーシーと見てみると、作品に花を添える元気でちょっとおてんばな女の子的な立ち位置の役に欠かせない人だったと思われる。

いずれにしても冥福を祈りたい。

2022年4月8日金曜日

旧暦3/8 藤子不二雄Aさん追悼

 垂渓庵です。

 藤子不二雄Aさんが亡くなられた。Aさんというと、やっぱり「魔太郎がくる!!」だな。おれ世代には直球の作品だろう。

当時おれの周辺では『ジャンプ』よりも『マガジン』よりも『サンデー』よりも『チャンピオン』の方が読まれていた。当時、「魔太郎」をはじめとして、「ドカベン」「がきデカ」「750ライダー」「エコエコアザラク」「ブラックジャック」「キューティーハニー」少し遅れて「マカロニほうれん荘」などが連載されて人気を博していた。

 この記事を書くにあたって表記を調べるためにネットで検索をかけたものの、作品名自体は宙ですらすら出てきた。チャンピオンがいかに当時のおれにすり込まれていたか分かろうというものだ。

中でも「魔太郎」は異彩を放っていたように思う。「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か」というセリフは死ぬまで忘れないだろう。連載当初の残酷な描写とあいまってそれほど強烈にすり込まれた。そもそもおれが恨みを抱く相手はいなかったにも関わらず。

 この路線が後の「笑ウせえるすまん」に繋がっていったのだろう。さらに「怪物くん」「忍者はっとりくん」「プロゴルファー猿」とAさんの代表作を並べていくと、Fさんの「ドラえもん」その他の系列のものとは絵柄や作品の雰囲気が随分違っている。 それを全部藤子不二雄の作品としてまるっと認識していた当時のおれを「おまえにはこんな違いも分からないのか」と問い詰めてやりたい気がする。

いずれにしてもAさんの冥福を祈りたいと思う。あの世で何の屈託もなくAさんとFさんが再び藤子不二雄として作品を作ってほしいと思う。「オバQ」のように。

2022年2月4日金曜日

旧暦1/4 世界と趣向

 垂渓庵です。

 気づけば旧正月になっている。まったく時って奴は油断するとすぐに経ってしまう。

「異世界美少女受肉おじさんと」という変な題名のアニメが今放映されている。ま、異世界転生ものと言っていいのだろうが、ちょっと変わった作品で、思わず吹き出してしまう描写がなされている。詳細は省くが、異世界転生ものであるという点では「リゼロ」や「無職転生」などと同じ範疇に属してるが、おっさんが美少女に転生するという独自部分を持っていると言えそうだ。

 「リゼロ」には主人公が死ぬことで出来事に変更を加えることができるという独自部分があるし、「無職転生」は、無職のひきニートが転生することにより諸々の状況や感懐が生まれるという独自部分を持っている。

 こうやって見ると、異世界に転生するという大枠(世界)があり、それを踏まえてそれぞれの作者が独自の味付け(趣向)をして作品を作っていると言うことができそうだ。S口先生がよく言っていた「世界」と「趣向」の概念で最近のアニメやらラノベやらマンガやらは説明できるのかも知れない。 しらんけど。

2022年1月19日水曜日

旧暦12/17 えいやっと

 垂渓庵です。

 年末にブログを一旦停止してからずるずると日数を重ねている。またまたブログ中断の危機に陥っているので、えいやっと更新することにした。

 特にこれといった話題があるわけではないが、スタートしだしている冬アニメにあんまり面白そうなものがないなあと思っていたが、実際に見てみるとそうでもない。ま、その辺の話題については追々と。

 通勤途中でタブレットでアニメを見ているというのは以前書いたかも知れないけれど、さすがに飽きてきた。もちろん視聴は続けるけれど、本を読んでもよいなあと思ってみたり。というわけで、一冊だけ通勤鞄に入れることにした。目崎徳衞さんの『王朝のみやび』である。目崎さんの本は何冊か読んでいるが、肌に合っていると言えばいいのか、面白いと思えるものが多い。そのあたりについても追々と。 

というわけで、今年もよろしくお願いします。

2021年12月14日火曜日

旧暦11/11 ヨルムンガンドとブラックラグーンと読書

 垂渓庵です。

最近、電車バスに乗っている間はタブレットで動画を見ていることが多い。昔は通勤途中に本を読んでいたものだけれど、通勤途中で本を読むことは絶えてなくなった。最近は子供が手がかからなくなってきたこともあり、家にいる間に本を読む時間を捻出できるようになってきた。もちろん通勤途中も本を読めばいいわけだけれど、『ヨルムンガンド』や『ブラックラグーン』あたりを視聴してからは、読書@家、動画視聴@電車バス、という形が定着している。

逆にならないのは、家で動画を見ていると、子供もずるずるとアニメを見倒してしまうことになるからだ。彼らの視聴に対する貪欲さは端倪すべからざるものがある。下の子は気に入った作品があると、録画したものを飛ばしながらガシガシ視聴を進めていく。上の子は今は一点一画をおろそかにせずアニメを見ており、下の子の視聴方法を批判するけれど、 なーに、自分だって小さい頃は同じようにして見ていたのだ。どちらもアニメ好きなことに変わりはない。同じ穴の狢というやつである。上の子はラノベを中心に活字にも手を伸ばしだしていて、この間は除籍本を学校図書館から大量に貰ってきていた。中にホイジンガの選集があって驚いたが、さてどれぐらい読み進めているやら。

なんにせよ、彼らがもう少し分別がつくまでは電車バスでの動画視聴は続きそうだ。

2021年11月18日木曜日

旧暦10/14 ナルト走り? 忍者走り? キ~ン?

垂渓庵です。

以前『プリンセス・プリンシパル』を見ていた時のこと。作中の忍者っぽい子が特徴的な走り方をしていることに気づいた。体を前傾させ、両腕をそれぞれ斜め後方に開いて固定させる走り方である。飛行機の可変後退翼的な形というか、そんな走り方だ。それを見ていてふと「どこかで見たことがあるなあ、この走り方」と思った。その時はそれで終わった。

その後、『ソードアート・オンライン』を視聴した時、キリトだったかアスナだったかが『プリンセス・プリンシパル』の可変後退翼のような走り方をしていることに気づいた。これで『プリンセス・プリンシパル』、『ソードアート・オンライン』、それに作品名を思い出せないままの一作品の都合三作で同じような走り方が出てくると分かった。

点が線に伸びたわけだが、だからどうしたというわけでもなくそのまま長らくうっちゃらかしておいたのであるが、先日『takt op.destiny』(だったと思う)にも同様の走り方が出てきた。線がさらに伸びた。で、さすがに気になったので改めてネットで調べてみると、淵源は『ナルト』や『聖闘士星矢』にあるらしいことが分かった。

アラレちゃんの「キ~ン」という走り方だという声もあるようだが、正確にはアラレちゃんがもっと前傾姿勢を取って両手を斜め後方に移動させた形にならないと「(仮称)可変後退翼走法」にならない。アラレちゃん、そんなに前傾姿勢を取ったら顔を地面にこすりつけながら走ることになってしまう。おそらくアラレちゃんの走り方は別物だろう。

忍者走りとも呼ばれるようだが、『サスケ』や『カムイ外伝』に出てくる古典的な忍者はあんな走り方をしちゃいない。「忍者走り」は正確には「類忍者走法」といったところだろう。興味深いのは、「忍者走り」という呼称も「ナルト走り」という呼称もどちらも『ナルト』に行き着くことである。呼称から判断する限りはあの走法は『ナルト』由来と言えそうだ。が、まだ『聖闘士星矢』がある。それがどう関わってくるのかは今後の研究課題としておこう。

2021年11月10日水曜日

旧暦10/6 追悼・太田淑子さん

 垂渓庵です。

 人間五十を超えると身の回りに不幸ごとが増えてくる。祖父母はもちろんのこと、おじ・おばにしても鬼籍に入る人が増えた。なじみの作家さんや俳優さん、声優さんも同様だ。本欄でも何人もの作家さんや声優さんたちを偲んできた。今また一人、太田淑子さんが逝ってしまわれた。

もちろん太田さんの大ファンだったわけではない。今までずっと気になり続けていたという訳でもない。宝塚歌劇のご出身だとはお亡くなりになった後の記事で知ったくらいだ。が、小さい頃の記憶には「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」や「ひみつのアッコちゃん」のスペースがあって、そこでは子供の頃に見たままで(多分)変わらないレオやサファイアやアッコちゃんの声が響いている。いや、ジュラルミンだのチンクだの大将だのの声も変わらず聞こえてくる。その声の人が亡くなったというのは、悲しいというよりも、どうも不思議な気分だ。

幸い今アマゾンプライムではリボンの騎士が配信されている。全部通してとなると時間的にきついかもしれないが、何話か目を通してみるか。ナイロン卿だの脳内の声を色々補正しておこう。

 太田さん、ご冥福をお祈りします。


2021年10月14日木曜日

旧暦9/9 アニメを考える

垂渓庵です。

秋スタートのアニメの新番組が始まっている。ということは、夏スタートのアニメの多くは終わったということだ。このワンクールごとにどんどん作品が入れ替わっていく形式にはやっぱり慣れない。サザエさんやドラえもんといった超長寿のお化け番組は別として、やっぱり1年からせめて半年ぐらいのサイクルで作品が入れ替わってほしいと思う。全体の構成云々というような難しい話からそう思うのではなくて、単に作品名や登場人物名が覚えられないのだ。いや、そもそもどんな話なのかもあやふやになってしまう。記憶力の劣化というやつである。

そのうち劣化したおれの頭の中では、たぶんあり得ない組み合わせの冒険者のパーティーや、登場人物や舞台設定その他がどこかおかしい作品が生み出されていくことだろう。登場人物が死ぬと人型の穴ぼこができる異世界の話や、スライム狩ってチートな力が身についた魔女が薬屋を営む話などなど、今でも油断するとあれはなんだっけと存在しないはずの作品について考えていないとは言い切れないのがつらいところだ。

しかし、である。12、3話で完結する作品を多く見続けていると、4クールの作品など長すぎて視聴する気にならないのも確かだ。1~2クールを定期的あるいは不定期に積み上げる作品が望ましいと思わなくもないが、上記のおれの記憶の劣化が壁になる。外部記憶装置がほしくなるのはこんな時だ。そういや、外部記憶も含めて全身を義体化した消防士の主人公が活躍する作品があったなあ。あれはなんだっけ。

2017年4月6日木曜日

旧暦3/10 ディズニーランドに行ってきた

垂渓庵です。

唐突だけれど、ディズニーランドに行ってきた。家族サービスというやつである。春休み中ということもあったのか、えらいこと混んでいた。

知人の助言もあり、ファストパスを活用しながらアトラクションを楽しんだ。その楽しさなどについては書かない。みなさんご存じだろうから。とにかく、楽しかったけれど疲れたと言っておこう。

で、いくつもアトラクションを回っているうちに、何やら聞いたことのある声がする。西一だ。けど、「おなかすいたなあ」とかなんとか、標準語をしゃべっている。それにいなかっぺ大将のころからすると、ずいぶん恰幅もよくなっている。人格もまるっきり変わっているし。彼の人生に何があったんだろう。

さらにキテレツ大百科の八百八さんの声もする。いつの間にかガイドさんみたいな仕事をするようになったらしい。町の小さな八百屋さんだったから、経営的に厳しくなったのかな。近所にスーパーができたりしたのかもしれない。あるいは地上げか。しかし、よくも畑違いの職種に転職したものだ。がんばったんだろうな、八百八さん。

などということを夢想してしまうぐらい夢の国でした。

蛇足。子どもが買ったおもちゃが壊れていたんだけれど、その対応はすばらしいものだった。

2016年2月21日日曜日

旧暦1/14 ガルパン

垂渓庵です。

アマゾンでkindleファイヤーを買ったことは、この欄に書いたのだったか。無料でテレビ番組や映画を見ることができるのだけれど、あまりタイトル数は多くない。そして少し古いものが目立つ気がする。が、普段あまりテレビや映画を視聴することがないので、それでもけっこう重宝している。

その中で、こりゃあいいと思ったものがいくつかある。その筆頭格がガールズ&パンツァーだ。世の中的にはガルパンと呼ばれているものらしい。

女子のたしなみとして戦車道というものが推奨されている世界。華道や茶道などと並んで戦車道が高校の選択科目みたいななのの中に存在している。そしてその高校が、それを含む街ごと巨大な空母みたいな艦船の上に作られているという、聞いただけではかなりトンデモな設定のアニメだ。

男子っ気ゼロでひたすら戦車道に邁進する女子高生たちが活躍するアニメなのであるが、これが案外面白い。いやめっぽう面白いのである。あまり詳しく書かないが、スポ根ドラマの要素あり、群像劇の要素あり、主人公らの成長物語の要素あり、で要所要所では泣きの演出も入る。おまけに、戦車のきちんと動いている。というか、描きこみがえらいこと細かい。見る者を引きつける要素が多いのである。

とわたしが書かずとも、知っている人は多いことだろう。世の中にファンが多いのか、作品の質がそうさせるのか、去年の11月に劇場版が公開されて、今でもまだ上映されている様子だ。わたしも時間を見つけて行こうと思っている。

2015年8月30日日曜日

旧暦7/17 女子高生とエヴァ

垂渓庵です。

20年前、テレビ版エヴァンゲリオンがはじめて放映された。阪神淡路大震災のあった年だ。

震災後、わたしはテレビを見ていなかった。うちのテレビに電気が通じたのは、以下に書く出来事のあった時と、2001年に9.11テロが起こった時のことである。実に長い間沈黙し続けたことになる。テロの時はラジオでニュースは聞いていたのだが、さすがにこの目で状況を確認したくなったのだ。

という思い出話はさておき、結局わたしはエヴァンゲリオンの本放送を全く見なかったし、それがけっこう支持者を集めているらしいこともあまり認識していなかった。

2015年8月18日火曜日

旧暦7/5 少女漫画と少年漫画

垂渓庵です。

前にも書いたかも知れないが、最近少女漫画を読んでいる。電子書籍というのはとても便利な媒体で、コミック類の試し読みも可能だ。数ページというのではない。まるまる一冊分ということもざらにある。もちろん、発刊されているタイトル全てではないだろうけれど、あたりをつけるのに便利だ。

期間限定で無料になっているものも多いが、時には一巻目が無料になっていることもある。場合によっては、三巻目ぐらいまで無料のことも。

そんなこんなで、この三月あたりから、延べでコミック500冊ぐらいは目を通しただろうか。そんなに暇なのか、おれ。

ところで、この文章の第二段落の一文目と二文目が実はつながっていない。男のわたしが少女漫画を読むことと、電子書籍が便利だということの間には、論理的な必然性がないからだ。少年漫画だっていいじゃないか、青年コミックはどうなのだ、いっそレディースコミックはどうか、という疑問が出て来るでしょう?

少年漫画や青年コミックが悪いわけではない。6月のエントリーにもkindleで読んだお気に入りの青年コミックをあげてある。

が、登場人物の心理を微細に描く点においては、少女漫画が一番なのではないかと思う。相対的にですよ。何でもかんでも少女漫画がよいというわけではない。

作品の中で中心になる人物を考えてみよう。少女漫画の場合、女の子を中心とする話がもちろん多いわけだけれど、男の子が中心となるものもけっこうある。たとえば『俺物語』あるいは『アポロンの坂』。どちらにしても、少女漫画の一番大きな主題は恋愛ということになるだろう。時には百合やBLものなどの特殊な恋愛も含まれる。

一方の少年漫画の場合はどうかというと、やはり男の子が主人公となることが圧倒的に多いんじゃないかと思う。もちろん女の子が主人公になることもある。やや青年・成人向けにシフトするかもしれないが、山本貴嗣さんの作品などの場合がそうだろう。が、概して言うと少年漫画は、男の子が中心の友情、恋愛、成長物語という面が強いように思う。

さて、人間の微妙な心理を深いところまで描くことが多いのはどちらの場合かを考えてみよう。日本の優れた古典の一つが『源氏物語』であることに異論はないだろう。そこにはさまざまな恋愛のありようが描かれている。そして、紫式部はそこで女性の幸せとは何かについて繰り返し繰り返し問いかけている。ということは、当時の男についても光源氏やその他の男を通して考察していると言っていいだろう。人間の複雑なありようがとても掘り下げられているのだ。

恋愛というものは、人に喜びとともに苦悩や悲しみを感じさせる面があり、複雑性を持った自己や他者について突き詰めて考える契機となりうる体験であると言える。その恋愛をもっぱらとりあげる少女漫画が、複雑な人間存在について深いレベルで表現することを達成する可能性は、恋愛が作品の一要素にとどまるところの多い少年漫画よりも高いのではないか。

少なくとも、作品の中心として焦点を当てられる人物が男でも女でも自在に設定できる少女漫画の方が、より自由で柔軟な形で人間をとらえていると言えるのではないかと思う。もちろん、少女漫画特有のステレオタイプ的なとらえ方にとどまっている場合も多いけれど。


2015年6月19日金曜日

旧暦5/4 気付けば五月だ

垂渓庵です。

年明けからちょっとした病気をしていて、病院に行ったり何やらですっかり時間がなくなっていた。年度明けからも引き続きその関係でばたばたしていた。おまけに今年度は、去年度より補習の回数が増えてしまった。そんなこんなで更新しないままずるずるきてしまったのだ。

とりあえず病気の方は一段落だ。回数の増えた補習はやっかいなものであるけれど、なんとなく慣れてきた。時間を見つけて記事を書いていきたいと思う。

近況というわけではないけれど、最近はkindleでマンガを読むことが多い。学生の頃以来だから何十年ぶりだろう。進撃○巨人だの、ワ○ピースだのは読まない。流行ってるしな。

最近読んで気に入ったのは、『少年ノート』『ファンタジウム』あたりだ。大学のころからかなりの期間読んでいた、モーニングという雑誌に整序されているのだろうか。少女漫画では──なんでだ?──『高校デビュー』『3D彼女』あたりが面白かった。

次は何を読もうかな。

2014年9月1日月曜日

旧暦8/8 ハウル?

垂渓庵です。

先日、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』という映画を見た。ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマンが出ている映画である。映画の内容については省略。と言っても、面白くなかったわけではない。ちょっと手抜きしようというわけです。いろいろ紹介しているサイトもたくさんあることだし。

さて、その映画の一シーンで、登場人物がとびらを開けると、目的の場所ではなかったのでとびらを閉め、横の昔のエレベーターの行く先階指示用のレバーみたいなのを回してとびらを開けると、目的の場所になっていた。どこかで見たなと思っていると、子どもが、「ハウルだ」と言う。なるほど、『ハウルの動く城』にそんなシーンがあった。

2014年3月11日火曜日

旧暦2/11 アンパンマンと共産主義

垂渓庵です。

子供が時々アンパンマンを見る。以前は頻繁に見ていたが、今はそれほどではない。たまに気が向いたら見るという感じだ。

で、先日、一緒に見ていてふと気付いた。かばおくんやねこみ、ちびぞうたち、あるいは、西部の人達などなどは、いつもジャムおじさんのパンをもらったり、鉄火のマキちゃんやナポリタンロールちゃん、どんぶりまんトリオなどに食べ物をもらっている。

彼らのなりわいはいったい何だ。かばおくんたちは子供だからまあいいとして、彼らのお父さんお母さんの仕事はいったい何だろう。そのほか、町のみなさんの仕事も気になるところだ。

一方にジャムおじさんたち、さまざまなものの供給をする人達がいて、一方に無為徒食、供給者に寄生をするがごとくに生きる人達がいる、ある意味悪夢のような世界がアンパンマンの世界なんだろうか。わたしの直感は違うと告げている。あの世界はあれだ、もっと牧歌的なもののような気がする。

では、どう考えればいいのだろう。

2013年8月28日水曜日

旧暦7/22 ファンタジー営業部

垂渓庵です。

大規模書店に行く時間がなかなかとれないこともあり、普段通勤で読む本は、最寄り駅近くの古本屋さんや地元密着型の中規模書店で済ませることが多い。もちろん、大規模書店にちょっと寄り道するぐらいの時間ならそこそこあるのだけれど、書棚巡りを満喫できるほどの時間はなかなかとれないのである。

2013年1月30日水曜日

旧暦12/19 マリナと北斗星司

垂渓庵です。

メビウスネタ、前回のジョージと郷秀樹の記事から少し間が空いてしまったが、ここまでくると、クゼ・テッペイ隊員とハヤタ、カザマ・マリナ隊員と北斗星司との結びつきについても、どのような流れでそうなったのか、知りたいところだろう。

残念ながら少し前までウルトラ大先輩にもわたしにも、それについての成案はなかったけれど、たまたまメビウスを見返していて、気づいたことがある。それを以下に書いてみたい。やっとオリジナルネタだな。

2013年1月23日水曜日

旧暦12/12 ジョージと郷秀樹

垂渓庵です。

今回は、イカルガ・ジョージ隊員と郷秀樹の結びつきについて書いてみよう。


2013年1月21日月曜日

旧暦12/10 アマガイコノミとモロボシダン

垂渓庵です。

今回は、アマガイ・コノミ隊員とモロボシダンとの結びつきについて書いてみたい。


ウルトラ大先輩のchikurinさんは、メビウス46話でアマガイ・コノミ隊員がダンに感応する──のみならず、実際に邂逅する──のは、作品世界の中でそれなりに必然性があることを明らかにした。要は、ダンと出会うのはコノミ隊員でなければならなかったということなのである。