2014年3月11日火曜日

旧暦2/11 アンパンマンと共産主義

垂渓庵です。

子供が時々アンパンマンを見る。以前は頻繁に見ていたが、今はそれほどではない。たまに気が向いたら見るという感じだ。

で、先日、一緒に見ていてふと気付いた。かばおくんやねこみ、ちびぞうたち、あるいは、西部の人達などなどは、いつもジャムおじさんのパンをもらったり、鉄火のマキちゃんやナポリタンロールちゃん、どんぶりまんトリオなどに食べ物をもらっている。

彼らのなりわいはいったい何だ。かばおくんたちは子供だからまあいいとして、彼らのお父さんお母さんの仕事はいったい何だろう。そのほか、町のみなさんの仕事も気になるところだ。

一方にジャムおじさんたち、さまざまなものの供給をする人達がいて、一方に無為徒食、供給者に寄生をするがごとくに生きる人達がいる、ある意味悪夢のような世界がアンパンマンの世界なんだろうか。わたしの直感は違うと告げている。あの世界はあれだ、もっと牧歌的なもののような気がする。

では、どう考えればいいのだろう。

2014年2月10日月曜日

旧暦1/11 身軽に・続き

垂渓庵です。

以前、本を処分しつつあるという話を書いたような気がする。処分を思い切るまでは、逡巡もしたけれど、いったん決めると、あれもこれもという感じでどんどん処分したくなってくる。

先日も専門書を中心にけっこう売っぱらった。いちばんの大物は、池田亀鑑の『古典の批判的処置に関する研究』 だ。ぜんぶまとめていくらって感じ値段が付くので、これだけでいくらになったのかは、分からない。が、あまり高くないのだろうなということは想像がつく。古文関係の専門書は本当に安くなった。

2014年2月6日木曜日

旧暦1/7 佐村河内守の勘違い

垂渓庵です。

今回たいへん香ばしい騒動になるまで、佐村河内守なる人のことは全然知らなかった。ゴーストライターの会見が行われるということだから、ここまで世間を欺き続けてきた経緯についても明らかになっていくことだろう。

何にしても、この佐村河内なる人は、逆境に立ち向かう刻苦精励の人に対する漠然とした不信感を、世の中の人に植え付けたのではなかろうかと思われる。ある意味、彼のやったことは、普通にものを盗ったとか喧嘩したとかいうような行為よりも最低だと言えるのではないか。本人の説明をとっくりと聞きたいところだ。

さて、その佐村河内守なる人の名前を文字で始めてみた時、わたしは全然読み方を間違っていた。

2014年1月26日日曜日

旧暦12/26 火田七瀬を考える 2

垂渓庵です。

筒井康隆さんの七瀬シリーズについてその2だ。もっとも、第三作の『エディプスの恋人』は読まないままなんだけれど。

ざっくりと前回を振り返ると、『家族八景』の七瀬に違和感を感じるのはなぜなのだろう、という話だった。


その原因の一つとしては、当時のSF周辺のメディアでの七瀬評自体が、そもそも『家族八景』の七瀬像とは少しずれてたんじゃないか、ってことを指摘した。今回はその続き。

2014年1月21日火曜日

旧暦12/21 火田七瀬を考える 1

垂渓庵です。久方ぶりの更新だけれど、もういちいち触れるのも面倒になってきた。ちょっと忙しかったのです。

この何日かで筒井康隆さんの『家族八景』と『七瀬ふたたび』を読んだ。再読ではない。初読だ。おまえはそれでSFファンをよく名乗っているなと言われそうだが、わたしの未読SFをリストにしたら、おまえなんかSFファンじゃないと言われるところだろう。が、何と言われようが、わたしはSFファンだ。どうしても納得できないという方が多ければ、心のSFファンと言ってもいい。

さて、『家族八景』と『七瀬ふたたび』を読んで思ったことを少し書いてみよう。ほんとうは、『エディプスの恋人』も含めて三部作なのだけれど、まだ読んでない。読むとしてももう少し先になりそうだ。というわけで、印象がはっきりしているうちに書いておく次第。記憶力が劣化しているしね。

2014年1月12日日曜日

旧暦12/12 いったい…

垂渓庵です。

以前このブログで田中啓文さんに触れたことがあると思う。『蹴りたい田中』や『銀河帝国の弘法も筆の誤り』『異形家の食卓』などの作者である、大阪在住の気鋭のSF・ホラー・ミステリー作家だ。また、ジャズサックス奏者でもある。

で、その田中さんの小説を冬休み前後に何冊か読んだ。ここでは、その一冊、『こなもん屋馬子』に仕込まれた小ネタを紹介したいと思う。ま、一種のネタ晴らしだけれども、一瞬で終わるもので、なおかつ作品の展開には少しも触れるところがない、というものだ。

小ネタを紹介する前に、作品について触れるべきなのかもしれないが、面倒なので割愛。詳しくは、これあたりを参考にして下さい。なんというか、いかにも田中さんらしい作品だ。

2014年1月2日木曜日

旧暦12/2 西岡棟梁と上武豊太郎校長

少しは更新頻度を上げようと思っている垂渓庵です。今年もよろしくお願いします。

前々回触れた西岡常一棟梁のCDブックの話題を続けよう。

CDブックの1巻目は、「法隆寺棟梁の家に生まれて」という副題がついている。棟梁の前半生について聞くというものだ。その中に、当時の上武豊太郎校長の話が出てくる。