垂渓庵です。
今回は特撮ネタだ。わたしは特撮がけっこう好きだ。とくに第一期ウルトラシリーズ。たまたまメビウスには旧シリーズのアクターが時々出演していることを知った。そして見事にはまってしまった。
以下、本文
ここ二回ほど、本欄は、マンガや「萌え」などZ会的にどうなんだろうという方向に向かっていました。ついでです。ウルトラマンメビウスについても書いちゃおうと思います。わたしは特撮ファンです。
残念ながらメビウスは先日最終回を迎えてしまいました。涙涙の最終回です。エンドロールを見ながらわたしは激しく泣いてしまいました。あまりテレビ番組で 泣いたりしないのですが、メビウスはだめでした。欠かさず見だしたのが約二ヶ月前から。最終回までうるうるきっぱなしでした
実はわたしが見たのはこの一年間放映されたうちの十数回にすぎません。ほんとは全部を見た上でコメントすべきなのですが、何かを書かずにはいられない気分 になっています。それぐらいメビウスは面白かったのです。わたしが変わっているわけじゃないですよ。わたしの大学の先輩であるウルトラ大先生は、去年から すでに涙腺ゆるみ状態が続いていたのです。さすがウルトラ大先生!
わたしたちは二人とも不惑を越えています
いい年こいて何をやっているのかと思われる向きも多いかもしれません
妻などはその急先鋒でしょう
いったいメビウスの何がわたしたち二人を夢中にさせたのでしょうか。
ウルトラ大先生の場合も多分そうだと思うのですが、「友情」「絆」を前面に押し立てた単純明快なテーマ性、旧ウルトラシリーズへの愛情に満ちてよく練られ た脚本、そしてそれに応えるキャストの熱演やスタッフの努力、快く出演されたであろうかつてのウルトラシリーズのアクターたち。それらの相乗効果がわたしのようなオールドファンを虜にしたのだと思います。
どういうわけかGuys かつての科特隊やウルトラ警備隊のようなものと思って下さい。 の面々はヒビノミライがウルトラマンメビウスであることを知っています。ウルトラマンは正体を知られたらいけないんじゃなかったか、とオールドファンは思ってしまうところです
しかし、この路線が意外と心地よいのです。古いウルトラマン以上に、ウルトラマンと人間とがともに戦っているという高揚感を与えてくれるのです。彼らはおそらく1年かけて「絆」を築いてきたのでしょう。その部分はDVDでゆっくりと楽しもうと思っています
そんな風にドラマを楽しもうという気が起きるのも、脚本がよくできているからです。もともと円谷プロの作品は、特撮部分の素晴らしさと比較すると、どうも 本編のドラマ部分が弱かったように思います。ファンの目から見ても、何じゃそらと言いたくなるような展開とか、あの伏線はどこにいったとかいうように。
一方、メビウスは、(おそらく)シリーズを通して周到な構成が行われているらしく、いろいろなエピソードが有機的につながっていきます。これはティガやダ イナのあたりから見られだす傾向じゃないでしょうか。そして、とある場でウルトラ大先生が指摘されたように、毎回何らかの「泣き」の演出が行われています。ツッコミどころがないわけじゃないのですが、それはそれとして、物語の流れに浸って感動に身を委ねたい気持ちにさせられるのです。
そんな脚本を得て、特撮班もがんばります。円谷お家芸の吊り(操演)やミニチュアワーク、特殊効果はもちろんですが、CG合成も違和感がないまでに技術レ ベルが高まっています。このあたりはティガからの蓄積が感じられる部分です。それらが、最終三部作のあたりでは、怒濤の映像効果を生みだしていました。
キャストも熱演で応えます。時には、くさいのではないかな、とか、その反応は違うのではないかな、という部分も見受けられましたが、それを補ってあまりあ る本気と熱意が伝わってきます。「絆」と「友情」を大切にする作品世界に入り込んだ熱演と言っていいでしょう。それが、最終回に役者さんたちが見せる、すがすがしくも美しい表情と涙に結晶するのだと思います。一年かけて作品を大事に紡いできたことが伺えるラストでした。
そして、わたしのようなオールドファンにとって忘れていけないのは、ウルトラマン80までのアクターたちの客演です。メビウスという作品は、第一期、第二 期ウルトラシリーズを踏まえ、ついでにウルトラマン80も踏まえて作品世界を構築しています。分かりやすく言うと、過去にウルトラマン~ウルトラマン80 が実際に地球にやってきていて、科特隊~UGMの怪獣対策チームとともに戦ったことになっているのが、メビウスの世界なのです。
彼らの戦いの記録は、Guysのデータベースにアーカイブされていて、必要に応じて取り出せるようになっています。実際、過去に出現した怪獣が出現して、アーカイブされたドキュメントが取り出されるという話がしばしばありました。不幸にもメビウスを見ておられなかったウルトラマンのオールドファンの方々、そう聞いて何やら胸がざわざわしてきませんか?
それらの過去の映像も含めて、メビウスにはウルトラ兄弟たちがたびたび顔を出します。それだけでも涙ものですが、最終三部作間際の数回では、タケナカ参 謀、ハヤタ、モロボシダン、郷秀樹、北斗星司、矢的猛の面々がほぼ日替わりで登場していたのです! 至福の時と言わずになんと言いましょうか。北斗星司の 登場時には、なんとなんと南夕子までが顔を見せます!! 北斗と南が三十年ぶりぐらいにテレビの画面にそろい踏み…。至高の時と言わずになんと言いましょうか。そうそう、忘れちゃいけない、去年の暮れにはオオトリゲンも出演したのでした。
思わず興奮してしまいました
第一期ウルトラシリーズ、第二期ウルトラシリーズ、作品の評価や好みはいろいろ別れると思います。わたし自身は第一期シリーズの作品をこよなく愛するもの ですが、それでも、第二期シリーズのメインアクターたちの登場する話にも素直に感動できました。メビウススタッフの旧シリーズへの愛情あふれる作品作りが なされていたからです。かつて子ども達に本気で夢や勇気を与えたいと思ったであろう、旧シリーズのアクターたちが姿を見せて、再び夢や勇気を与えようとしている姿には心を動かされるものがありました。
そんなこんなで、不惑前後のウルトラ世代のみなさん、未見であればぜひ御覧になって下さい。すでに御覧になっている方は、あの感動を思い出して下さい。そして、ともに感動の涙を流そうではありませんか。
そうそう、繊粒庵ぽん吉さん、セブンファンであれば最終話マイナス4話は見なきゃだめです! かりめろんさんもライダーの合間にぜひ御覧になってみて下さい
今回は特撮ネタだ。わたしは特撮がけっこう好きだ。とくに第一期ウルトラシリーズ。たまたまメビウスには旧シリーズのアクターが時々出演していることを知った。そして見事にはまってしまった。
以下、本文
ここ二回ほど、本欄は、マンガや「萌え」などZ会的にどうなんだろうという方向に向かっていました。ついでです。ウルトラマンメビウスについても書いちゃおうと思います。わたしは特撮ファンです。
残念ながらメビウスは先日最終回を迎えてしまいました。涙涙の最終回です。エンドロールを見ながらわたしは激しく泣いてしまいました。あまりテレビ番組で 泣いたりしないのですが、メビウスはだめでした。欠かさず見だしたのが約二ヶ月前から。最終回までうるうるきっぱなしでした

実はわたしが見たのはこの一年間放映されたうちの十数回にすぎません。ほんとは全部を見た上でコメントすべきなのですが、何かを書かずにはいられない気分 になっています。それぐらいメビウスは面白かったのです。わたしが変わっているわけじゃないですよ。わたしの大学の先輩であるウルトラ大先生は、去年から すでに涙腺ゆるみ状態が続いていたのです。さすがウルトラ大先生!

わたしたちは二人とも不惑を越えています



ウルトラ大先生の場合も多分そうだと思うのですが、「友情」「絆」を前面に押し立てた単純明快なテーマ性、旧ウルトラシリーズへの愛情に満ちてよく練られ た脚本、そしてそれに応えるキャストの熱演やスタッフの努力、快く出演されたであろうかつてのウルトラシリーズのアクターたち。それらの相乗効果がわたしのようなオールドファンを虜にしたのだと思います。
どういうわけかGuys かつての科特隊やウルトラ警備隊のようなものと思って下さい。 の面々はヒビノミライがウルトラマンメビウスであることを知っています。ウルトラマンは正体を知られたらいけないんじゃなかったか、とオールドファンは思ってしまうところです


そんな風にドラマを楽しもうという気が起きるのも、脚本がよくできているからです。もともと円谷プロの作品は、特撮部分の素晴らしさと比較すると、どうも 本編のドラマ部分が弱かったように思います。ファンの目から見ても、何じゃそらと言いたくなるような展開とか、あの伏線はどこにいったとかいうように。
一方、メビウスは、(おそらく)シリーズを通して周到な構成が行われているらしく、いろいろなエピソードが有機的につながっていきます。これはティガやダ イナのあたりから見られだす傾向じゃないでしょうか。そして、とある場でウルトラ大先生が指摘されたように、毎回何らかの「泣き」の演出が行われています。ツッコミどころがないわけじゃないのですが、それはそれとして、物語の流れに浸って感動に身を委ねたい気持ちにさせられるのです。
そんな脚本を得て、特撮班もがんばります。円谷お家芸の吊り(操演)やミニチュアワーク、特殊効果はもちろんですが、CG合成も違和感がないまでに技術レ ベルが高まっています。このあたりはティガからの蓄積が感じられる部分です。それらが、最終三部作のあたりでは、怒濤の映像効果を生みだしていました。
キャストも熱演で応えます。時には、くさいのではないかな、とか、その反応は違うのではないかな、という部分も見受けられましたが、それを補ってあまりあ る本気と熱意が伝わってきます。「絆」と「友情」を大切にする作品世界に入り込んだ熱演と言っていいでしょう。それが、最終回に役者さんたちが見せる、すがすがしくも美しい表情と涙に結晶するのだと思います。一年かけて作品を大事に紡いできたことが伺えるラストでした。
そして、わたしのようなオールドファンにとって忘れていけないのは、ウルトラマン80までのアクターたちの客演です。メビウスという作品は、第一期、第二 期ウルトラシリーズを踏まえ、ついでにウルトラマン80も踏まえて作品世界を構築しています。分かりやすく言うと、過去にウルトラマン~ウルトラマン80 が実際に地球にやってきていて、科特隊~UGMの怪獣対策チームとともに戦ったことになっているのが、メビウスの世界なのです。
彼らの戦いの記録は、Guysのデータベースにアーカイブされていて、必要に応じて取り出せるようになっています。実際、過去に出現した怪獣が出現して、アーカイブされたドキュメントが取り出されるという話がしばしばありました。不幸にもメビウスを見ておられなかったウルトラマンのオールドファンの方々、そう聞いて何やら胸がざわざわしてきませんか?
それらの過去の映像も含めて、メビウスにはウルトラ兄弟たちがたびたび顔を出します。それだけでも涙ものですが、最終三部作間際の数回では、タケナカ参 謀、ハヤタ、モロボシダン、郷秀樹、北斗星司、矢的猛の面々がほぼ日替わりで登場していたのです! 至福の時と言わずになんと言いましょうか。北斗星司の 登場時には、なんとなんと南夕子までが顔を見せます!! 北斗と南が三十年ぶりぐらいにテレビの画面にそろい踏み…。至高の時と言わずになんと言いましょうか。そうそう、忘れちゃいけない、去年の暮れにはオオトリゲンも出演したのでした。
思わず興奮してしまいました

第一期ウルトラシリーズ、第二期ウルトラシリーズ、作品の評価や好みはいろいろ別れると思います。わたし自身は第一期シリーズの作品をこよなく愛するもの ですが、それでも、第二期シリーズのメインアクターたちの登場する話にも素直に感動できました。メビウススタッフの旧シリーズへの愛情あふれる作品作りが なされていたからです。かつて子ども達に本気で夢や勇気を与えたいと思ったであろう、旧シリーズのアクターたちが姿を見せて、再び夢や勇気を与えようとしている姿には心を動かされるものがありました。
そんなこんなで、不惑前後のウルトラ世代のみなさん、未見であればぜひ御覧になって下さい。すでに御覧になっている方は、あの感動を思い出して下さい。そして、ともに感動の涙を流そうではありませんか。
そうそう、繊粒庵ぽん吉さん、セブンファンであれば最終話マイナス4話は見なきゃだめです! かりめろんさんもライダーの合間にぜひ御覧になってみて下さい

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