垂渓庵です。
2009年4月公開。この回は中味の考証はともかく、本文を引き写すのが面倒だった。見慣れない熟語が多いし、おまけに見たことも聞いたこともない漢字も混じっている。この記事は飛ばしてもいいんじゃないかと少し思ったような気もする。
以下本文
垂渓庵です。
これまでの例からもわかるように、定信は好奇心のおもむくままにさまざまなものごとに関心を示します。
まるで好奇心のデパート。疑惑のデパートじゃないよ。
さて、そんな定信、香辛料にも魔の手を伸ばします。
今回の哀れな被害者(?)は番紅花(蕃紅花)。
え、番紅花って何だって?
それは以下を読んでください。
では参ります。
p58
サフランの主治、血症にのみ用ゆるやうに思ふ者多し。蛮書中にあるところをもて、和解したるを見るに、胸及び諸臓を治すること最妙なり。ゆへに咳嗽呼吸促迫、或いは脇痛、癆○、咽喉不利、心悸●◎、四肢顫掉、眩暈、心志鬱結憂悶等の症を治、その他、疝癪、腹痛、血痢、諸臓の閉塞、黄疸、石淋、臓腑に堅癖を結成したる、血液凝沍、経閉難産、諸熱症に用ひいと効あり。殊に天行疫疾を治す。また痔疾を治す。外傷の病にも多く用ひ、諸腫瘍のたぐひ、水を含みて腫をなすものを治し、すべて痛みを和し、嘔吐を定む。船暈には小袋に入れて心下にかくれば患ひなしとぞ。
○●◎は、表示できない文字です。○は「やまいだれの中に祭」、●は「りっしんべんに正」、◎は「りっしんべん」に中です。
サフラン強し。
蛮書というのは前回出てきた「ショメール」か何かだと思います。
ウイキペディアのサフランの項目に も上の薬効につながる効能が記されていますが、それどころではありません。のど、呼吸逼迫、心悸亢進、四肢のふるえ、腹痛、めまい、血便、黄疸、腎臓や膀 胱の結石、内臓のしこり、血液凝固、難産、発熱、流感のような流行病、痔、外傷、できもの、痛み、吐き気、船酔い。内服してよし、外用薬としてもよし。
すごいじゃありませんか。そして、そんなサフランに注目する定信もすごいなあと思います。彼はサフランそのものを試したのでしょうか。それとも文字による知識にとどまるのでしょうか。実際にさまざまな道具を自作する彼のこだわりから推して、サフランを手に入れていくつかの効能を確認したものではないかと思うのですが、いかがでしょう。しかつめらしい顔をしながらサフランライスを食べていたりして。
これまでの例からもわかるように、定信は好奇心のおもむくままにさまざまなものごとに関心を示します。
まるで好奇心のデパート。疑惑のデパートじゃないよ。
さて、そんな定信、香辛料にも魔の手を伸ばします。
今回の哀れな被害者(?)は番紅花(蕃紅花)。
え、番紅花って何だって?
それは以下を読んでください。
では参ります。
p58
サフランの主治、血症にのみ用ゆるやうに思ふ者多し。蛮書中にあるところをもて、和解したるを見るに、胸及び諸臓を治すること最妙なり。ゆへに咳嗽呼吸促迫、或いは脇痛、癆○、咽喉不利、心悸●◎、四肢顫掉、眩暈、心志鬱結憂悶等の症を治、その他、疝癪、腹痛、血痢、諸臓の閉塞、黄疸、石淋、臓腑に堅癖を結成したる、血液凝沍、経閉難産、諸熱症に用ひいと効あり。殊に天行疫疾を治す。また痔疾を治す。外傷の病にも多く用ひ、諸腫瘍のたぐひ、水を含みて腫をなすものを治し、すべて痛みを和し、嘔吐を定む。船暈には小袋に入れて心下にかくれば患ひなしとぞ。
○●◎は、表示できない文字です。○は「やまいだれの中に祭」、●は「りっしんべんに正」、◎は「りっしんべん」に中です。
サフラン強し。
蛮書というのは前回出てきた「ショメール」か何かだと思います。
ウイキペディアのサフランの項目に も上の薬効につながる効能が記されていますが、それどころではありません。のど、呼吸逼迫、心悸亢進、四肢のふるえ、腹痛、めまい、血便、黄疸、腎臓や膀 胱の結石、内臓のしこり、血液凝固、難産、発熱、流感のような流行病、痔、外傷、できもの、痛み、吐き気、船酔い。内服してよし、外用薬としてもよし。
すごいじゃありませんか。そして、そんなサフランに注目する定信もすごいなあと思います。彼はサフランそのものを試したのでしょうか。それとも文字による知識にとどまるのでしょうか。実際にさまざまな道具を自作する彼のこだわりから推して、サフランを手に入れていくつかの効能を確認したものではないかと思うのですが、いかがでしょう。しかつめらしい顔をしながらサフランライスを食べていたりして。
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