垂渓庵です。
これは今日の朝に公開したもの。公開したてほやほやだ。前回は国語の成績を上げるのは可能か検証してみた。結論から言うと可能だと思うが、そのためには授業や補習などもそれ用に調整する必要がある。今のところその形で進めており、生徒の成績も比較的好調だ。しかし、それでいいのかと思わなくもない。今回はそこらへんについて記してみた。
以下本文
垂渓庵です。
本欄の更新もあと少し。現在お引っ越しの準備を進めている。とりあえず次の住み処をgoogleのbloggerというサービスを使って構築中だ。とりあえずは、耽読翫市─もと太鼓打ちのブログという名前のブログを立ち上げた。今はミラーサイトのような形で試験運用をしている。ご用とお急ぎでない方はそちらも覗いてみていただきたい。4月以降は、基本的には本欄と同じく毎週木曜の更新を予定している。
さて、先週は珍しく教科関係のお役立ち系の記事だったのではないかと思うが、実はそんな風に成績を上げることを念頭に置いた授業の組み立てをわたしは100パーセント是としているわけではない。
読書の醍醐味というものは、思いのままにあれやこれやとさまざなジャンルの本を読み進め、それらの間に様々な関連づけをしていくことにあると、わたしは信じている。と書くと何やら難しげだが、平たくいえば、気ままにあれやこれやと本を読み進めていくのが好きだということだ。だから、系統立てた読書などあまり好きではないし、読み方を人に指示されるなんぞもっての他だ。功利的な読書などというものは、わたしの嗜好の対極にあると言っていい。
もしも何の制約もなければ、わたしは気ままな読書の面白さを生徒に伝えるべく意を注ぐことだろう。ゲームやテレビも悪かないけれど、文字を読むのも案外刺激的なんだよ、と。しかし、勤務校が進学を売りにしている以上、そうもいかない。生徒の学力をつけることを念頭に、入試と関連しそうな教材を選び、入試で点がとれるように読解していくことを教えることになる。長期休暇中の課題図書も同様に入試を念頭に置いた選書を行っている。
もちろん、その範囲内で最大限文字を読むことの面白さを伝える試みをしているけれど、残念ながらわたしは並みの国語教師だ。なかなか両方を行うのは難しい。というわけで、これでいいのだろうかと時に思い返しながら、授業や補習を行っているわけだ。
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