2012年3月19日月曜日

旧暦2/27 再掲 クイズ・母には二たび会ひたれども

垂渓庵です。

2007年10月公開。最初のクイズは、何日か前に紹介したSF作家の漢字表記に関するもの。半年以上開いてのクイズということになる。以下にも記したように、今回のネタはわりと有名な話のような気もするけれど、どうだろう。 答えの回は、明日アップします。

以下本文

久しぶりにクイズを出題しようかと思います。国語の教師が古文の時間に話すネタだろうと思いますので、ご存じの方も多いかもしれません。

母には二たび会ひたれども父には一度も会はず

それはいったい何でしょう?

これは『体源抄』という室町時代の雅楽書に出てくるなぞなぞです。当時の人でなければ、答えは絶対わからないこと請け合いのなぞなぞです。いや、答えを聞いても現代人にはわけがわからないこと請け合いの、と言った方がいいでしょうね。

その解説をする前に、もう少し簡単なのを答えつきで紹介してみます。わかるでしょうか。

1 はにほへと

2 垣のうちの笹

3 上を見れば下にあり、下を見れば上にあり、
母の腹を通りて子の肩にあり

そのように説明することのできるものはいったい何でしょうか。

1の答えは「岩梨」。「いは無し」からきているのですね。2の答えは「かささぎ」。「垣(かき)」の中に「笹(ささ)」があるでしょう。3の答えは数字の一です。「上」「下」「母」「子」の字を観察してみましょう。横に長い一画の位置がポイントです。

以上の例は『ことば遊び』(鈴木棠三著 中公新書)から引用しました。

さて、最初のなぞなぞの答えは…。次回にということにしておきましょう。

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